泣いた赤鬼
著:浜田廣介 絵:浦沢直樹
人間と仲良くなりたい赤鬼のため、親友の青鬼がとった行動は・・・
対象年齢:3歳・4歳・5歳 ボリューム:ちょうどいい
友達のために自分を犠牲にするという話は、古今東西描かれ続けている超王道の話だけど、この絵本を読むたびに毎回ちゃんと最後のページで泣けるのはなんでだろう。
何度読み返しても、青鬼のとった行動が涙腺を直撃してくる。
最後の青鬼からの手紙は涙声でちゃんと読めず、肝心のこどもたちからは聞き取れずに「え?今なんて?」となって読み直しになってしまったくらい。私の感動の瞬間をもっと尊重してくれると嬉しい。
内容については初めての読む方も久しぶりに読む方も新鮮に読んで欲しいのであまり触れない代りに、青鬼くんをきっかけに、「友情」というテーマについて考えてみる。
私はそもそも友達が非常に少ないタイプである。「知り合い」と「友達」の間に深い溝があって、ママ友もほぼいないまま子供2人を育てていて特になんの不自由も感じていない。
別に他人とのコミュニケーションのハードルが高いわけではなく、初対面でも異性でも適当な話はいくらでもできるけど、連絡先を交換したり、個別に時間をとったりするほど仲良くなることは非常に珍しい、という感じ。
だからこそ、ほんの一握りの友達、その中でもたった一人の親友はほんとにほんとに一生大事にしたいと思っている。
その人は出会った人の中で一番大きな心を持っていて、どんな人の中にもいいところを見出す才能がある。
私はその人の友達でいられてるおかげで、世界に対して、人に対してだいぶ優しい見方ができるようになったと思う。
ユーモアがあって、話題が豊富、聞き上手でもあるから一生話続けられるし笑い続けられる。
こどもに対する眼差しも優しくて温かくて、話していると子育てのストレスで毛羽だった自分の心がなだめられる。
身体的にも精神的にもタフで、いつもそこにいてくれていて、私には「絶対味方してくれる人がいる」と思わせてくれる。
生きていて、こういう人に出会って友達になって、そしてその関係を20年以上続けられるというのは何という幸福なのかと改めて思う。
いつもありがとう。ただの個人的な感謝の手紙になってしまったけど、あなたはきっと青鬼くんと同じ行動をしてくれるし、私もあなたがピンチになったら全力で助けるからね、と、そんな気持ちを思い出させてくれる一冊でした。
たまり
※昔からある絵本の中で、私が最近手に取ったのは漫画家浦沢直樹さんが絵を担当一冊。なんともいい味の絵になっているのでおすすめです。
