HUG ハグのうた
作:おーなり由子
偕成社
ハグをすると、心のシャボン玉がまざりあって、花になって、うたう。
対象年齢:2歳・3歳・4歳 ボリューム:短め
ハグの色が見える。ハグをしたときの心の色が見える。
嬉しい時のハグ、悲しい時のハグ、人生のあらゆる場面でハグがもたらしてくれる温かさと癒やしを思い出させてくれる本。
うんうん、ハグはいいよね〜と思いながら読み進めて、そろそろ終わりかな?と思ったところで急に様子が変わる。
一段深い、ハグの意味。物理的に包みこむだけでなく、心と心の抱擁が導く先の世界。
読み終わると、きっと身近な誰かをハグしたくなる。
ハグは世界を救う。そう受け止めました。
甘え下手な娘
三姉妹の末っ子だと、甘え方というのは自然に身につく。
いつ、どうやって甘えようなんて私は考えたこともなかった。
でも上の娘は違う。ハグを許可制だと思っているのか、「抱っこして!」と必ず聞いてくるし、甘えメーターが振り切れる直前に言ってくるから、聞いてくるときは既に半分キレている。
タイミングも「今!?」という時に限って言ってくるから、「ちょちょちょちょっとあとでもいいかな?!」となり、娘は拒否られたと感じて怒り出す。そうじゃないそうじゃない。
反して下の娘はその辺の塩梅が絶妙。こちらがのんびりコーヒー休憩しているときなどを見計らって、ちょこんと膝に乗ってきて勝手に心の補給をしているので、こちらも負荷ゼロで大変ありがたい。
なるほど、甘え方にも上手い下手があるのかと知った。
なので真面目な上の娘には甘え方を伝授してみた。
まず、許可は取らんでいいから、こまめに補給すること。
そして「セロトニン」というキーワード。だいぶ前にハグをすると精神が安定するセロトニンが分泌されると聞いてから、理系の夫にハグを要求するときに、よく「セロトニンくださ~い」という感じで活用している。いかにも科学的根拠に基づいた正当な主張であり、緊急性も伝わる気がして気に入っている。
その話を娘に教えてみると、セロトニンの補給に追われる日々が始まった。面白いのは、学校の宿題中が一番要求頻度が高いこと。足りてないのはセロトニンではなく集中力だろ、と言いたいのをぐっとこらえて、自分がアドバイスした手前、応えないわけにはいかない。こんなに足りてなかったのかい、すまぬ、という気持ちもある。
まだまだ甘え下手な娘だけれど、ハグの頻度が増えて、前よりだいぶ癇癪を起す回数が減った。
私のハグで世界は救えないけど、これからも自分の関わる人だけでも、ハグしてハグしてハグしてハグしていきたい、そう思わせてくれた本でした。
たまり
